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2015年02月25日

違法な二重派遣?ナカバヤシとウーマンスタッフの図書館司書採用求人

◆委託側の図書館からは見えない採用事情
 グループ企業内派遣という言葉を聞いたことがあるでしょうか。「グループ企業内派遣」とは、人件費の節約などを目的に企業が人材派遣会社を子会社として設立、もしくは他社を買収して、そこから親会社やグループ企業に労働者派遣を行うことです。特に金融業界では、こうした人材活用の手法が目立ちます。互いが同グループなので融通が利きやすく、人材確保がしやすいのです。ただ、本来の派遣の主旨とは言えない手法であり、国は規制をかけました。2012年10月に施行された改正労働者派遣法で、系列企業への派遣割合を8割以下に抑えることが義務付けられました。
 要するに企業側の都合が良い手法であり、決して望ましい派遣方法ではないのですが、図書館業界でもグループ内派遣をしていると思われる企業があります。近年、図書館業界に参入してきた、ウーマンスタッフ株式会社です。ウーマンスタッフのHPには、製本やアルバム販売大手のナカバヤシ株式会社のグループ企業であると書かれています。2009年にナカバヤシに買収され、子会社になったようです。グループ内派遣をしていますと書いてはいませんが、ある求人情報を少し詳細に調べると全貌が見えてきます。(そもそも、グループ傘下の派遣会社はグループ内派遣を目的に存在している)。例えば、次の求人を参考にしてみます。

◎多摩エリアの大学図書館でのお仕事求人 (※募集は既に終了しています)
○時給:1400円(交通費込)
○勤務地:西武多摩川線多磨駅より徒歩5分
○勤務時間:9時〜17時
○大学図書館での書誌作成・所蔵登録業務
応募にはウーマンスタッフ株式会社にスタッフ登録をして頂く必要があります。

 >>求人に大学名は書いていませんが、最寄駅から東京外国語大学でしょう。疑問に思ったのは、国立大学の場合、一定基準以上の金額の契約では競争入札で業者が落札されます。価格だけでなく、実績や受託体制が整っているかの審査もあり、後発組の派遣会社が落札できるとは思いません。ある情報筋として、落札をして委託契約をしているのは、求人を募集しているウーマンスタッフではなく、親会社のナカバヤシという事実です。ナカバヤシが委託契約を結び、人材を採用/雇用するのはグループ派遣会社であるウーマンスタッフなのです。グループ内派遣は違法ではありませんが、望ましい派遣手法ではありません。
 ウーマンスタッフが派遣社員を雇用してナカバヤシへ派遣する。派遣社員はナカバヤシのオフィスで仕事をする。ここで完結なら、単なるグループ内派遣なのですが、実際はその先があり、仕事をするのは派遣先でなく、派遣先が委託契約している図書館であるということが、二重派遣(違法)のような図式に見えてしまうことです。
●<人材の流れ>ウーマンスタッフ(派遣元)ナカバヤシ(派遣先)図書館(ナカバヤシの契約先)
 このようなやり方は、二重派遣ではないかと疑われかねない、迷惑な雇用形態と言えるのではないでしょうか。これらの事情を大学側や派遣社員は把握しているのでしょうか。
 また、問題点として、実際に委託契約をしているのはナカバヤシなのに、求人広告にはそれに関する明記が全くないことです。きっと、他の図書館との委託契約でも同様の手法で人材を活用していると思われます。こうした事情が見えると、委託元の図書館側が何と思うのか。契約上の規約として問題がないのかを改めて確認する必要があるかもしれません。
 委託契約や派遣契約の場合、仕事に従事するスタッフを採用するのは受託会社側のため、どういう方法やルート、基準で採用された人材かを委託側が把握するのは困難です。委託側が採用に関して直接指示したり、履歴書などの個人情報を求めることもできません。委託や派遣の人材活用には、こうした見えない壁があるのです。

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posted by パピルス at 12:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | 雇用問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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