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2016年03月08日

図書館の非正規雇用求人へ応募する際の注意事項・民間業者(委託業務を受託)、公共図書館、国立大学図書館

 3月になると、新年度の4月以降に勤務を開始する非正規雇用の求人が増えてきます。ただ、近年は即戦力となる人材獲得が難しくなっているので、年中無休で出ている感はありますが、それでも年間で最も多いのは、この時期です。本来、司書として安定的に収入を得てキャリアを積んでいくには、地方公務員か国立大学法人の正規職員採用試験に合格するしかありません。
 しかし、現実的には不合格になってしまったり、年齢制限を超えてしまったり、家庭や個人的な事情で難しい方もいます。そうなると、どうしても図書館で働きたい場合、やむ負えず、非正規雇用という形態しか選択肢がなくなります。
 今回は、そうした方のリスクを減らすために、見えにくい非正規雇用求人の実情をまとめてみました。民間業者(委託業務を受託)、公共図書館、国立大学図書館に分けて書きたいと思います。求人は圧倒的に民間業者の委託や派遣が多いので、この分野の説明に大半を割くことをご理解ください。

【民間業者】図書館流通センター(TRC)、丸善、紀伊國屋書店、日本アスペクトコア、キャリアパワー、ナカバヤシ、ウーマンスタッフ、ヴィアックスなど
○業務内容を正確に確認する
「図書館業務全般」「閲覧業務」「整理業務」など、抽象的にしか書いていない場合、あれもこれもと様々な業務をやらされる可能性があります。それに見合う給料ならいいですが、そうでなければ損をします。応募前か面接時に具体的な業務内容と範囲を確認しておくべきです。

○初めて受託する図書館の求人なら、応募は控えるか慎重に検討する【重要!】
新規で委託業務を受託する場合、その図書館での経験やノウハウがないため、ゼロからのスタートとなります。これは想像以上に大変な事なのです。人材確保が不足した場合、一人に対しての負担が増えることが予想されます。激務となることを覚悟する必要があります。元々、安い給料なので、その辺りの覚悟がないとモチベーションがなくなりますので、慎重に考えて下さい。

○リーダーや準社員での契約は辞めた方が良い【重要!】
リーダーや準社員は現場の責任者であり、自分の業務以外にも、スタッフへの指示や勤務管理、シフト作成、営業担当者や委託元図書館担当者との調整・交渉など、業務が多岐に渡ります。しかし、月給制でボーナスも退職金もあればマシですが、時給1200円前後でボーナスも退職金もないケースがほとんどです。実は、こうした境遇の方が一番悲惨な状況にあるのが、現状なのです。

○契約期間と交通費の支払い限度を確認する
交通費や契約年数が社内規定で決められている場合、会社の業績が悪いか、利益が低い委託ばかりを抱えている可能性が高い。経験者、語学やIT能力が高い人が、上限以上の金額を交渉をして、何とか考慮してもらえるのが現実であり、図書館勤務未経験者なら、記載通りの条件となる可能性が高いです。

>>委託の図書館ビジネスは、業績の悪い本業の傷口をカバーする役目でしかありません。競合他社(ライバル企業)が多く、低価格での落札や契約しかできないため、利益が出せない。つまり、厳しい競争に晒されているにもかかわらず、儲からないビジネスなのです。応募することは、こうした崩壊したビジネスに付き合う事を覚悟しなくてはなりません。

【公共図書館】
 直接雇用の契約職員やアルバイトとして勤務します。社会保険などの福利厚生は徹底されています。給料は自治体によって様々なので、具体的な金額は明示できませんが、安いの一言に尽きます。多くは正職員の補助的な役割を担いますが、正職員にできない(能力以上)ことを要求されたりすれば、異議を唱え待遇を改善させるか、転職を考えた方が良いでしょう。中には、調子に乗っている自治体や職員もいますので、流されないようにしてください。契約期間は最長3年程度が多く、勤務良好でも、契約期間以上の更新はありません。
 公共図書館で勤務する唯一のメリットは、公務員試験(司書)合格のためのキャリア経験を積むことであり、これが面接で功を奏すからです。それに該当しない方なら、単なる契約期間限定の仕事になってしまいますので注意してください。ただ、民間委託で働くよりも、得られる知識や経験は何倍も大きいので、マイナス要素ばかりではありません。

【国立大学図書館】
 多くは事務補佐員という呼称で契約し、最長3年契約です。欠点としては、一日の勤務時間が6時間(週30時間)までなので、公共図書館や民間よりも収入が少なくなってしまうことです。これは改善するべき重要な課題です。そうなると、国立大学法人職員採用試験(図書系)合格のためのキャリア経験を積むことくらいしかメリットがありません。面接では高評価となります。それに該当しない方なら、単なる契約期間限定の仕事になってしまいます。ただ、公共図書館同様に民間委託で働くよりも、得られる知識や経験は何倍も大きいです。
 仕事は係長や係員の指示で進めます。大学は公共図書館より蔵書数が多く、洋書もあるので、仕事の難易度は上がります。そう考えると、給料に見合わず、損をすることの方が多いことは否めません。

>>結局、どこで働こうと、非正規である以上、昇進・昇給の期待は薄く、不安定な雇用に変わりないです。正規職員と同様の業務内容だったり、専門分野に長けた有能な人材なら、契約期限は仕方ないにしても、高い報酬は支払うべきです。行政や国立大学は、その辺りをもっと考えるべきです。
 民間業者は儲からないビジネスに参入するのは身を滅ぼすだけでしょう。どの業者も中途半端なノウハウしか持っていないし、人材の確保もろくにできないのだから、そろそろ考え直した方が良いと思います。
 働く側も、その求人が吉か凶の判断をする眼力が必要になります。非正規でハードな仕事をすると、やがて、モチベーションが下がってきます。応募するなら、負担が少なそうな求人を選ぶべきでしょう。

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posted by パピルス at 11:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | 雇用問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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