公務員試験の論文試験問題

 地方公務員試験では、論文試験を課す自治体がほとんどですが、問題が公表されていません。そんな折、横浜市では、今年度から過去3年分に限り、論文試験の問題を公開しています。参考までに、以下、原文のまま引用します。

○横浜市職員採用試験(司書)の論文問題 [※横浜市採用HPから引用]

【平成27年度】
本市が2012年に発表した「横浜市将来人口推計」によると、人口のピークは2019年で、およそ373万6千人、高齢化率も増加し、人口ピーク時(2019年)で25.0%、2060年(参考値)では、35.3%以上になるとされています。高齢者の図書館利用の増加が見込まれる中で、これからの図書館や司書に求められる役割について、あなたの考えを具体的に述べ、それに対し、あなたは司書としてどのように取り組んでいきたいかを述べなさい。

【平成26年度】
インターネットが普及し、有料データベースや知識検索・辞書検索サイト、電子書籍等を利用することができるようになり、デジタル媒体の情報の入手が容易になりました。こうした状況の中で、これからの図書館や司書に求められる役割について、あなたの考えを具体的に述べ、それに対し、あなたは司書としてどのように取り組んでいきたいかを述べなさい。

【平成25年度】
読書活動の普及・啓発は公共図書館の重要な役割ですが、地域の読書活動が活発になるためには、市民と協働して取り組むことが必要です。 そこで、地域の読書活動を推進するために、あなたは司書としてどのように取り組んでいきたいか、具体的に述べなさい。

 どの問題も、最近の事情が反映されたものとなっています。上記の問題は、「図書館や司書に求められる役割について、あなたの考えを具体的に述べ」「どのように取り組んでいきたいかを述べなさい」と要求しているので、知識ではなく、自分の意見や考えを求めています。

 いきなり唐突に意見を述べるのではなく、前段階として、現状の問題点や課題の提示をするのも効果的だと思います。何らかの前置き的な内容を書いた上で、自分なりの考えや取り組み方を述べていく方法が書きやすいでしょう。

 正職員となれば、現状の課題を見つけ、それをどう改善していくかを考え、実践しなくてはなりません。問題文は、そうした基本的な資質が身に付いているかを試しているようにも見てとれます。

 公務員試験の論文は、誰も思い浮かばない発想やアイデアを書いてもらうことなど求めていません。文才や特殊な才能がある人を採用するコンクールではありません。ここを勘違いしてはいけません。これを意識してしまうと、プレッシャーに押しつぶされ、ペースを乱す落とし穴にはまります。ありきたりな事でも構わないので、文章として道筋を立て、相手が理解できるように簡潔に書くことが重要です。それが公務員として必要な資質です。

【情報源】横浜市採用HP

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