国立大学法人の一次試験合格発表後、業務説明会が開催されます。採用予定の大学や機関の人事担当者が一同に集結し、業務説明や二次試験(面接)の受付などが行われます。今回は、説明会の重要性と注意点をアドバイスしたいと思います。※地区により説明会の方法が異なる場合があります。
◎説明会には必ず参加する
説明会では、多くの大学・機関が面接の受付を行います。つまり、参加しなければ先へ進めません。また、業務内容や大学・機関の紹介もされますので、情報収集ができます。そして、参加の有無が合否やその人物の志望度を見る要素にも使われます。面接で説明会に参加したかを聞かれることも想定しておいてください。参加しないことは、その大学に入職する意志が低いと見られます。「参加の有無が合否に影響することはありません」と募集案内に書かれていても、それは建前です。そもそも、「影響します」なんて堂々と書けませんから。参加しないことは、自ら辞退することと同等の意味を持つと思ってください。各大学・機関とも、同一日に複数回、説明会を開催しますが、第1志望の大学・機関は、必ず第1回目の説明会に参加してください。3回目以降に来る人なんて、採用される見込みは、ほとんどないでしょう。
◎説明会で面接の申し込みをする
面接の受付方法として、説明会会場での申込、電話、メールという複数の手段で受付をする大学・機関があります。この場合は、説明会で受付をした方が志望度が高いと判断されるでしょう。差別化されると思っておくべきです。説明会だけなど、受付方法が一つしかない場合は、当然ですが、その方法で申し込みをしてください。
◎早めの行動をする
説明会では整理券を配布する大学があります。人気大学は、あっという間になくなります。
・早く行動した人を評価する(早いもの勝ち)
・第1回目の説明会に参加した人を評価する
・メールや電話で申し込みの場合、初日の早い時間帯で申し込んだ人を評価する
国立機関の場合、早く行動した人を優先する傾向があります。ギリギリとか最後の方とかいうのは敬遠されます。当日は、開場30分前には会場に着き、準備をしましょう。
◎各大学・機関の個別説明会や職場訪問へも参加する
各大学や機関で個別に説明会や職場訪問を開催する場合は、必ず参加してください。結局のところ、面接で全てが決まると思ってはいけないということです。面接でいくら立派な内容の話をしても、今日書いたようなことを前提に実践していなければ、信用してくれないのです。説明会に参加しなかったり、遅い回にギリギリ参加する人、締切ギリギリに申し込みする人というのは、第1希望ではなく、内定を出しても辞退してヨソへ行く可能性が高い人だと思われてしまうのです。国立大学法人等が一番懸念していること(嫌がること)は、内定を辞退されることです。都道府県庁や市役所の地方公務員を併願して、そちらへ逃げられるのは避けたいのです。説明会への参加者や早めの行動を取る人を優先するのは、そうした背景があります。面接対策も重要ですが、説明会で自分なりにアドバンテージを作り出すことは、より重要な事でしょう。
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司書志望