図書館業務の人材をJR東日本グループ会社の派遣社員に頼る東大図書館

国立大学図書館も派遣社員を活用する時代に
国立大学図書館において、非正規雇用で勤務する人は、事務補佐員という呼称で正規職員(係長、主任、係員)の指示を受けながら勤務することになります。業務は主に、閲覧、目録、ILL等が中心で、専門書や洋書も扱う事から、公共図書館より仕事の難易度は高くなります。委託化が進む公共図書館や私立大学図書館に比べ、現在でも、非正規職員を直接雇用しています。しかし、近年は、期間限定で派遣社員を活用する事例が、チラホラ見受けられるようになりました。その一例を紹介します。

JR東日本も図書館業界に参入
今回見つけたのは、リクナビ派遣の求人サイトに掲載された、日本最高学府である東京大学図書館の求人です。雇用形態は派遣で、派遣元は何と、JR東日本のグループ企業「JR東日本パーソネルサービス」という派遣会社です。鉄道系の派遣会社が、大学図書館業務に精通しているとは考えにくいのですが・・・。

国立大学の図書館でのお仕事/東大前
○業務内容
・カウンター業務(貸出、返却など)
・雑誌、製本受入業務(検収、図書館システムへの登録など)
・エクセル、ワードでの廃棄図書リスト作成
・その他付随する作業
○時給 1500円(交通費一部支給)
○勤務地
最寄り駅:東大前駅、本郷三丁目駅
東大前駅から徒歩5分、本郷三丁目駅から徒歩10分程度
○対象となる方
・図書館での勤務経験ある方
・エクセル、ワード=初級レベル
・NACSIS-CATの使用経験ある方
○勤務時間
平日9:00-16:45(休憩45分)
○勤務期間
平成29年6月1日~平成30年1月31日までの期間限定

派遣元:株式会社JR東日本パーソネルサービス
【情報源】リクナビ派遣


どういういきさつで東大が契約したか分かりませんが、相応の知識と実績がない派遣会社に人材確保を委ねていることが疑問です。こうした、図書館とは無縁な派遣会社が、図書館側が求めるような人材を集め派遣できるのか?JR東日本の営業社員が、大学図書館の詳細を知っているとは考えにくく、単なる業務拡大だけを目的とした参入と言えるだろう。

そして、求職側から見て、この求人の最大の欠点は、契約期間が8か月しかないことです。時給はそれなりに高めですが、要するに使い捨ての派遣求人なわけでありまして、期限が切れて次の職場が提供されなくても自己責任となります。継続性がない契約ですので、くれぐれもご注意ください。

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