平成29年度の国立大学法人(図書系)採用試験を簡単に総括します。
下記に地区ごとの一次試験結果、採用予定大学、採用予定人数をまとめました。二次試験以降の結果は、個別で実施され非公表のため不明です。また、当初は採用予定がなくても、一次試験合格者名簿の中から個別に面接試験をすることもあります。
【北海道】
実施されませんでした。
【東北】
○受験者数 38人⇒ 一次合格数 12人
○倍率 3.2倍
○採用予定大学
秋田大1、東北大1
【関東】
○受験者数 253人⇒ 一次合格数 45人
○倍率 5.6倍
○採用予定大学
筑波大1、東京大2、東京海洋大1、電気通信大1、信州大1、人間文化研究機構1、情報・システム研究機構1
【東海・北陸】
○受験者数 56人⇒ 一次合格数 24人
○倍率 2.3倍
○採用予定大学
静岡大1、名古屋大1
【近畿】
○受験者数 120人⇒ 一次合格数 29人
○倍率 4.1倍
○採用予定大学
京都大2、大阪大2、神戸大2
【中国・四国】
○受験者数 44人⇒ 一次合格数 18人
○倍率 2.4倍
○採用予定大学
島根大2、岡山大1、香川大1
【九州】
○受験者数 95人⇒ 一次合格数 48人
○倍率 2.0倍
○採用予定大学
九州大3、九州工業大1、熊本大1、琉球大1
北海道地区ですが、残念ながら採用予定の国立大学がなく、近年例のない、採用試験自体が実施されない事態となりました。北大ですら採用がないと絶望的な気持ちになりますが、来年度は何とか復活して欲しいものです。その他の地区も採用数が少なく、就職氷河期と言えるでしょう。
今年度だけに限らず、ここ数年の採用状況は似たような感じであり、採用バブルの地方自治体や民間企業とは事情が違うようです。以前は、もう少し採用数は多かったですし、旧帝大ですと今の2~3倍は採用していた時期もありました。
地域の中核となる大規模な旧帝大でさえ、1~2名の少数厳選採用となっており、受験者にとっては、かなり厳しい状況といえます。国立大学法人の図書系に関しては、今後もこうした状況が続く可能性が高く、確実に就職するという視点で考えれば、国立大学だけに絞るのはリスクが高いと言えるでしょう。
ただ、一次試験の合格倍率自体はそれほど高くありません。1年間保管の一次試験合格者名簿に登録されれば、今後の欠員状況などにより、わずかな可能性が残されます。最低でも、この段階までは到達できるようにがんばってください。
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