東京都立図書館・業務委託を受託する業者の実態【2016年度】

東京都立図書館は、港区にある中央図書館と立川市にある多摩図書館の2館があり、公共図書館の代表格ともいえる大規模図書館です。全国公共図書館協議会の事務局もおかれ、公共図書館のリーダー的存在でもあります。東京都は自治体として司書職制度があり、専任司書の方も両図書館に配属され業務を担っています。ここ数年、正規の新規採用も安定的に行われ、将来の運営を担う若手職員の確保が順調です。 しかし、ご多分に漏れ…

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茨城県守谷市立中央図書館の館長や職員の退職相次ぐ異常事態-指定管理者の図書館流通センター(TRC)の混乱ぶり

茨城新聞・2016年7月2日の記事に、守谷中央図書館の現場での混乱が書かれていました。以下、記事を引用します。 ◆守谷中央図書館・館長や職員の退職相次ぐ:指定管理者4月導入後・市議会が改善要求 4月から指定管理者制度を導入した守谷市の守谷中央図書館で、館長や職員の退職が相次いだことが1日、明らかになった。職員は順次補充し、館長は代理を置いた上で8月に配置する予定という。守谷市議会は同日、総務教…

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委託・指定管理図書館の管理責任者を安い労働力に頼る傲慢ビジネス-図書館流通センター(TRC),紀伊國屋書店,丸善雄松堂の司書求人事例

 公共図書館や大学図書館と民間業者との間で、委託や指定管理者の契約が結ばれると、受託した業者は、図書館運営を任されることになり、社員スタッフが配属される。スタッフ全員が契約社員やパート・アルバイトなどの非正規雇用である場合が圧倒的に多く、リーダーといった現場の管理責任者ですら、1年契約更新の雇用形態が当たり前だったりする。 現在、民間業者の受託状況を俯瞰すると、図書館流通センター(TRC)、紀伊…

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【2016年度】東京都立高校・学校図書館(図書室)、業務委託のおぞましい実態

■現在、都立高校の学校図書室は、ビル管理,警備,清掃業者が受託して学校司書を求人募集する異常事態 当ブログで初めて学校図書館の話題に触れます。ブログの主旨とズレますが、ご了承ください。発端は、図書館司書求人サイト「図書館ジョブ」で不審な求人を見つけた事です。それは、都立高校図書室の業務委託求人です。都立高校も委託化が進んでいるようですが、その受託業者を見て唖然としました。▼その求人がこれです(…

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市長や議員が指定管理者制度や委託を推し進める裏事情

3月21日(日)に、全国で3番目となるCCC(カルチュアコンビニエンスクラブ)運営のツタヤ図書館が、宮城県多賀城市立図書館としてオープンしました。武雄市立図書館や海老名市立図書館での問題点を改善し、分類や商業エリアの配置などを考慮した造りになっているそうです。こうした指定管理者制度や委託制度といった、外部の民間業者に運営を任せる公共図書館が年々増加していることは、既にご存じの事だと思います。また…

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派遣時給のカラクリ-仕事内容に見合わない事があるので要注意! キャリアパワー(株)の大学図書館司書求人の事例

今回は派遣の時給の話をします。詳しい方もいると思いますが、わからない方向けに書きます。派遣の場合、時給が約1400円前後の高めに設定されている事が多い。図書館業界の時給としては高いのだが、これにはカラクリがある。よく見ると、交通費支給に関する事項が書かれていない。 つまり、時給から交通費分は自己負担しなくてはならない。徒歩や自転車で通える人は高時給となるが、そういう人は少ない。都心の大学ならば…

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図書館委託業務を受託する民間業者の内情と実態-図書館運営ノウハウは、ウソ八百で虚業そのもの

 昨年は、カルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)が指定管理運営するツタヤ図書館、すなわち、武雄市立図書館と海老名市立図書館の選書問題を発端に図書館の外部委託・指定者管理制度について、多くのニュースや議論がネット上を賑わせました。昨年に限らず、何年も前から公共・大学図書館の外部委託の是非に関する議論は活発に行われています。 しかし、受託する民間企業についての詳細な情報については、ほとんど見か…

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大学図書館業界に派遣会社が押し寄せている - キャリアパワー、ウーマンスタッフ、スタッフサービス、アデコ、テンプスタッフ、マンパワーグループ、ヒューマンリソシア

 近年、私立大学の図書館を中心に派遣人材を活用する事例が増えている。派遣会社が図書館業務に参入してきたことも影響しているが、専門職の育成がしにくい私立大学では、即戦力となる人材を獲得するには好都合なのである。だが、労働者として派遣の立場で図書館に勤務することは、今後、多くのデメリットに直面することになる。既に平成27年9月30日に改正労働者派遣法が施行された。個人が同じ職場で勤務できる上限は3年…

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公共図書館指定管理者制度における共同事業体運営は難しい?

指定管理者制度において、受託した民間会社が共同事業体を形成して運営している公共図書館がある。共同事業体は、2つ以上の民間会社が提携して運営していく。それぞれの得意分野を役割分担したり、主役と脇役(サポート役)の関係を構築したりする。今、話題の海老名市立図書館でも、カルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)と図書館流通センター(TRC)が共同事業体で運営している。 しかし、各企業の歴史、特性、…

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海老名市立図書館:迷走するCCC/ツタヤと現実逃避する図書館流通センター(TRC)

海老名市立図書館の指定管理者であり、共同体形式で運営している、カルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)と図書館流通センター(TRC)が、関係を見直す方向で動いているという新聞記事が出た。TRC側から持ち出されたようで、発端はCCCの選書問題やお互いの図書館に対する考え方に大きな違いがあることらしい。 >>TRCの石井昭社長は「図書館に対する考え方で大きな違いがあった」と話す。海…

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