図書館司書・非正規労働者の給料と生活◆貧困リスクを考えるきっかけに

今回は、当ブログの管理人当てに届いた一通のメールを題材にしたい。投稿者ご本人が、匿名と勤務先の非公表を条件に民間委託図書館の非正規雇用で働く実態をお話したいと打診された。特に給与実態と独身で家賃を払い一人暮らしをしていく厳しさを伝えて欲しいと強調された。そして、やりとりする上で信憑性があると判断し記事にすることにした。色々と考えさせられるテーマなので一読頂ければと思う。 投稿された方のプロフィ…

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図書館業界の構造◆受託される立場でなく委託する立場になる!

現在の図書館業界は、公共も大学も委託契約で運営されている図書館が多い。委託(図書館)と受託(民間企業、NPO法人など)の関係で結ばれ、一見、対等の様に見えるが決してそうではない。圧倒的に委託側が有利だ。 最も大枠である契約関係では、委託側の権限が強く、業務内容・費用・規約・要望などをコントロールすることができる。受託側は、それに従う形で図書館運営全般もしくは一部を担うことになり、定期的に評価を…

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図書館業界も就職氷河期世代を救済すべき◆就業機会の公平化と歪な職員年齢構成の是正が必要

6月に図書館業界の就職氷河期世代について記事にしたところ反響があったので、内容を少し加筆修正して再掲載することにした。この問題を考えるきっかけになって頂ければと思う。主として、公務員司書に特化した内容である事を予めお断りしておきたい。 昨今、政府は就職氷河期世代の就業支援を政策の一つとして掲げている。非正規雇用者が今でも多く、老後の生活や年金問題が懸念されるからだ。また、競争倍率は凄まじいが、…

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図書館の非正規雇用は経験者募集の求人ばかり★人材育成を放棄して使い倒す、えげつなさ

図書館の非正規求人を見ると、給料が安い割には即戦力の経験者ばかりを求め、未経験者を一から育てる姿勢が微塵もないものばかりです。特に知識や経験を要する内容の職務は自前で育てず、キャリアを積んできた即戦力の経験者採用ばかりです。知識や経験を要する内容とは、以下のような職務が該当します。 ○リーダーとして全体をまとめ調整するもの○目録、分類、件名などの知識を必要とするもの○各主題において、深いレファ…

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派遣図書館司書・改正労働者派遣法による2018年問題

2018年は、派遣社員として働く図書館司書にとって、改正労働者派遣法の問題が直撃します。 2015年10月1日に施行された改正労働者派遣法は、同じ派遣先で働けるのは3年が限度となりました。3年を経過すれば、派遣先(図書館など)が直接雇用に切り替える、派遣元(自分が雇用契約している派遣会社)が別の派遣先を紹介する、派遣元が無期雇用にする、いずれかの措置を講ずることが義務付けられました。派遣会社に…

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