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2015年02月25日

違法な二重派遣?ナカバヤシとウーマンスタッフの図書館司書採用求人

◆委託側の図書館からは見えない採用事情
 グループ企業内派遣という言葉を聞いたことがあるでしょうか。「グループ企業内派遣」とは、人件費の節約などを目的に企業が人材派遣会社を子会社として設立、もしくは他社を買収して、そこから親会社やグループ企業に労働者派遣を行うことです。特に金融業界では、こうした人材活用の手法が目立ちます。互いが同グループなので融通が利きやすく、人材確保がしやすいのです。ただ、本来の派遣の主旨とは言えない手法であり、国は規制をかけました。2012年10月に施行された改正労働者派遣法で、系列企業への派遣割合を8割以下に抑えることが義務付けられました。
 要するに企業側の都合が良い手法であり、決して望ましい派遣方法ではないのですが、図書館業界でもグループ内派遣をしていると思われる企業があります。近年、図書館業界に参入してきた、ウーマンスタッフ株式会社です。ウーマンスタッフのHPには、製本やアルバム販売大手のナカバヤシ株式会社のグループ企業であると書かれています。2009年にナカバヤシに買収され、子会社になったようです。グループ内派遣をしていますと書いてはいませんが、ある求人情報を少し詳細に調べると全貌が見えてきます。(そもそも、グループ傘下の派遣会社はグループ内派遣を目的に存在している)。例えば、次の求人を参考にしてみます。

◎多摩エリアの大学図書館でのお仕事求人 (※募集は既に終了しています)
○時給:1400円(交通費込)
○勤務地:西武多摩川線多磨駅より徒歩5分
○勤務時間:9時〜17時
○大学図書館での書誌作成・所蔵登録業務
応募にはウーマンスタッフ株式会社にスタッフ登録をして頂く必要があります。

 >>求人に大学名は書いていませんが、最寄駅から東京外国語大学でしょう。疑問に思ったのは、国立大学の場合、一定基準以上の金額の契約では競争入札で業者が落札されます。価格だけでなく、実績や受託体制が整っているかの審査もあり、後発組の派遣会社が落札できるとは思いません。ある情報筋として、落札をして委託契約をしているのは、求人を募集しているウーマンスタッフではなく、親会社のナカバヤシという事実です。ナカバヤシが委託契約を結び、人材を採用/雇用するのはグループ派遣会社であるウーマンスタッフなのです。グループ内派遣は違法ではありませんが、望ましい派遣手法ではありません。
 ウーマンスタッフが派遣社員を雇用してナカバヤシへ派遣する。派遣社員はナカバヤシのオフィスで仕事をする。ここで完結なら、単なるグループ内派遣なのですが、実際はその先があり、仕事をするのは派遣先でなく、派遣先が委託契約している図書館であるということが、二重派遣(違法)のような図式に見えてしまうことです。
●<人材の流れ>ウーマンスタッフ(派遣元)ナカバヤシ(派遣先)図書館(ナカバヤシの契約先)
 このようなやり方は、二重派遣ではないかと疑われかねない、迷惑な雇用形態と言えるのではないでしょうか。これらの事情を大学側や派遣社員は把握しているのでしょうか。
 また、問題点として、実際に委託契約をしているのはナカバヤシなのに、求人広告にはそれに関する明記が全くないことです。きっと、他の図書館との委託契約でも同様の手法で人材を活用していると思われます。こうした事情が見えると、委託元の図書館側が何と思うのか。契約上の規約として問題がないのかを改めて確認する必要があるかもしれません。
 委託契約や派遣契約の場合、仕事に従事するスタッフを採用するのは受託会社側のため、どういう方法やルート、基準で採用された人材かを委託側が把握するのは困難です。委託側が採用に関して直接指示したり、履歴書などの個人情報を求めることもできません。委託や派遣の人材活用には、こうした見えない壁があるのです。


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2015年02月10日

首都大学東京図書館の高度な知識・ノウハウ・経験がある人材を使い捨てにする、不当で冷遇な司書募集求人

 平成27年2月10日現在、日本図書館協会求人情報ページおよび首都大学職員採用ページに掲載されている、首都大学図書館の特定任用職員という肩書で募集している司書求人があります。内容を見ると、電子資料に関する知識や職務経験が求められる難易度の高いものです。しかし、毎度のことながら、高い要求をするわりに、キャリアのある人材をバカにしているとしか思えない契約内容なのです。まずは、求人内容を見てください。

◆ここから(掲載の原文のまま)--------------------------------------------------
公立大学法人首都大学東京 特定任用職員(司書)【学術情報基盤センター】採用選考

○司書(特定任用職員)1名 首都大学東京 南大沢キャンパス

○業務内容
・電子情報資源の体系的な整備に係る企画・立案業務
・電子情報資源(電子ジャーナル、学術文献データベース、その他電子資料等)の個々の整備及び具体的な施策、改善事項の企画、立案業務
・電子情報資源の利用環境の改善に係る企画、立案
・教員や学内の関係部署との折衝、調整業務
・その他、大学図書館の電子情報資源に関連する業務
・図書館本館の運営に係る業務

○応募資格
・大卒司書有資格者で、電子情報資源に精通していること
・大学又は同等以上の研究機関の図書館における電子情報資源に関する企画・立案業務の経験を有すること
・日本語、英語によるコミュニケーション能力及び実務運用能力を有すること
・情報技術全般に関する基本的な事項を理解し、担当業務に活用できること

○求める資質、能力
・上記に掲げた業務を着実にやり遂げる熱意
・プロジェクトのリーダーとなり牽引する企画力、コミュニケーション能力と実行力
・教員や学内の関係部署との交渉力と調整力

○雇用期間
平成27年4月1日から平成29年3月31日まで(採用後6ヶ月間は試用期間)
※契約の更新はありません

○待遇
年俸制、賞与・退職金なし
※首都大学の募集要項[PDF]にのみ記載あり

ここまで--------------------------------------------------------------

 この条件を満たせるが人いるのか?と思いますが、相当豊富なキャリアと能力が求められる難易度が高い求人募集です。しかし、驚くことに非正規雇用で契約期間が2年間限定と断言し、更新がない。要するに2年間だけ雇って、ノウハウや知識を獲得して大学の財産とし、人材は使い捨てのお払い箱にする有様なのです。待遇も年俸制の金額未提示で曖昧、かつ賞与・退職金なし。首都大学側からすれば、コストパフォーマンス的に都合が良いのでしょう。ちなみに、提出書類には志望動機、実績経験、課題文をびっちりと書かされます。つけ上がるのもいい加減にしろと言いたくなります。

 何もこんな訳のわからない大学図書館の餌食になって働かなくても、国立大学法人の図書館に入職すれば、電子資料に関わる仕事はできます。しかも、安定した正規雇用の身分ですよ。こんな意味のない遠回りをしたり、契約満了後に職が見つからず落伍者になるというリスクを負うことは絶対に避けるべきです。国立大学法人職員採用試験合格を目指しましょう!


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2015年01月05日

地方自治体(公共図書館)や国立大学法人等(大学図書館)の非正規直接雇用で働くメリットは何か

 最近は、自治体や国立大学の図書館が直接雇用で非正規(非常勤)職員を採用することは、めっきり少なくなりました。10年位前までは、ハローワーク求人や自治体の広報紙などに求人募集が掲載されることがありましたが、最近は目にすることがほとんどありません。これは、民間業者への委託化の加速が大きく影響しています。しかし、情報や求人に乏しい場合でも、直接、地元の公共図書館や通っている(母校)大学に聞いてみるくらいの行動はするべきだと思います。

 公共図書館/大学図書館に非常勤で直接雇用されて働くことは、仮に将来、公務員試験や国立大学法人採用試験の合格を目標にしている人にとって、大きなメリットをもたらす可能性があります。例えば、2次試験の面接まで進んだ際、自分の勤務していた自治体や国立大学ならば、面接官が顔見知りの可能性もあります。そうでなくても、接点があるので、アピール材料のネタには困らないはずです。採用側も勤務実績があり、良好な勤務態度であったならば採用したいと思うでしょう。受験者の情報も得やすいですし。そして、ここで他者との差別化ができます。

 公務員や国立大学法人職員は、既卒の場合、こうした職歴を経由してきた人が採用されやすいと思います。大方3年という契約期間の限度があり、給料も高くないですが、人脈を作ることができる環境メリットがあると言えるでしょう。コネという言い方は、誤解がありますが、自分自身を知ってもらっている(良好な勤務実績があるという情報を提供している)優位性と言う表現が適切かと思います。

 一方で、民間委託/派遣という立場で勤務しても、ここまで密接な関係は作れないでしょう。あまり密な関係や情報提供は、取引の関係上よろしくないからです。非正規で働く場合、図書館の直接雇用か民間雇用かでは、こうした点が影響してきます。もちろん、直接雇用という立場でも絶対に優位になるとは断言できませんが、既卒で止む負えず非正規で働く状況に追い込まれ、将来的に自治体や国立大学の正規司書を目指すなら、こうした選択への挑戦をしても損はないと思います。また、現役の大学生も、図書館が直接アルバイトを募集しているなら、応募してみるのも良いと思います。自分の通う大学や近所の公共図書館なら理想的でしょう。少しでも、図書館との接点を構築していくことが重要です。

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2014年12月08日

図書館業務受託会社へ、むやみに個人情報を登録するべきではない

この時期になると、図書館業務を受託している民間業者が、来年度の人材を確保するために、登録会の開催やweb上でのスタッフ登録をする動きが出てきます。年中、随時受付をしている場合もあります。図書館で仕事をしたい人が登録をして、マッチングする仕事があれば会社から連絡が来るシステムです。

しかし、個人情報を収集しているだけにすぎない交通不便や労働環境が悪くて離職率が高い図書館しか紹介しないなどの懸念もあります。

実際に仕事内容、待遇、通勤時間、勤務開始時期など、全て自分の希望通りにいく仕事を紹介してくれる事など、あり得ないと思った方が良いでしょう。求人として表に出さず、登録者にしか連絡しない隠れ求人と呼ばれる案件もありますが、こういう求人は訳あり求人です。

業者側は、仕事を受託しても人材を確保しなくては話にならないので、こうした登録制度を活用して躍起になって人材確保に走ります。登録をして、いつでも業者に職務経歴などの個人情報が知られていると、応募者の希望よりも業者の都合で振り分けられる恐れがあります。

具体的な求人が出ていないのに、むやみに登録をするのは辞めるべきでしょう。タダであなたの個人情報を売るだけです。ネット上に求人が公表されてからでも遅くないと思います。

また、この業界に美味しい隠れ求人などありません。登録制度は個人情報の管理も重要になるので、情報流出の恐れもないとは言えませんので、どうしても登録する際には、慎重に判断してください。

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2014年11月19日

こんな会社に図書館業務を委託させたくない : キャリアパワー株式会社の求人広告を見て思うこと

 派遣会社のキャリアパワー株式会社の求人募集広告を見ていて思うのは、タイトルや文章にやたら絵文字や記号を使用したり、文章も軽い感じで書かれていることです。つまり、図書館で働く人材を募集するのにふさわしくないような求人広告に見えるのです。※すでに募集は終了しています。
▼求人を例に挙げると
<土日休&時間帯グー(*^^*)>大学図書館で職員として働こう☆彡
株式会社キャリアパワーより大学図書館オススメ求人情報です♪
いつも多数の皆さまよりご応募をいただきまして誠にありがとうございます。
今回は山科にある有名大学図書館での【紹介予定派遣】のお仕事となります♪
☆★大学図書館で働きたい方必見♪今回はなんと紹介予定派遣につき大学の職員になれるチャンス!
目録経験のある方はこのチャンスを絶対見逃さないで下さいねっ(*´∇`*)さぁ急いでエントリー!★☆
<場所>
 京都市山科区
※椥辻駅 徒歩20分、山科駅 バス20分  ★バイク・自転車通勤OK

うれしい★交通費一律5000円あり♪国立大学図書館で働こう!
★☆2015年は国立大学図書館でお仕事しませんか?(*^^*)大学・公共など問わずILLの実務経験がある方、必見!なんと今回は都心の大学にも関わらず交通費一律5000円支給あり!1月スタートですが一次受付は11/21迄となります!お急ぎ下さい〜☆★
<場所>
 名古屋市千種区
※名古屋大学駅 徒歩1分  ★バイク・自転車通勤OK

☆★週3日★土+平日2日勤務!未経験の方も歓迎☆彡扶養枠内OK!司書資格or経験が活かせる!2015年は図書館員デビューしませんか?キャリアパワーなら研修も充実で安心♪★☆
<場所>
東京都新宿区
※早稲田駅 徒歩8分

☆★♪!    (*^^*) (*´∇`*)
グー さぁ 急いで 働こう 下さいねっ なんと 必見 絶対 OK
図書館員デビュー

 図書館業務の委託主は多くが国の機関、地方自治体、国公私立大学などであり、書類・文章の書き方やルールに厳格です。財源も税金や学費で賄い運営されています。そうした組織の仕事を受託しているという意識があれば、こんなチャラチャラしたような印象を与える文章は書かないと思います。何よりバカっぽく見えるんですよね。これ書いてる人は、頭の中がお花畑でしょう。エンタメやアミューズメント関連の求人なら、これでも構わないと思いますが、図書館では厳しいでしょう。この会社の内情は知りませんが、こうした些細なことからも会社や採用担当者のレベルが見えてきます。
 委託している図書館の責任者(担当者)が見たらどう思うのでしょうか。委託や派遣契約の場合、人材の採用に関しては受託業者が行うことになり、委託側はタッチできませんが、苦言も言いたくなるかもしれませんね。

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2014年11月17日

カルチャー・コンビニエンス・クラブ(CCC)ツタヤ図書館の指定管理者運営/多賀城市立図書館 : でも、雇用形態と待遇は悲しい実態

※2015年12月27日 記事更新
佐賀県武雄市立図書館、神奈川県海老名市立図書館の指定管理者運営で話題のカルチュア・コンビニエンス・クラブ (CCC) 株式会社のツタヤ (TSUTAYA) 図書館。2016年4月からは宮城県多賀城市立図書館の指定管理者運営が予定されているそうです。そこで働くスタッフの求人情報を見つけました。
■宮城県多賀城市立図書館司書募集 ※2015年12月27日現在の求人
・契約社員3名程度、アルバイト10名程度募集
・応募条件: 司書または司書補の資格をお持ちの方
・雇用形態: 契約社員又はアルバイト
・雇用期間: 契約社員は半年ごとに更新、アルバイトは3ヶ月ごとに更新
・職務内容: 図書館司書業務全般および図書館内でのイベントの企画・運営、広報活動
・給与: 契約社員 19万3000円以上、司書アルバイト 時給900円以上、一般アルバイト 時給740円以上
・待遇・福利厚生: 通勤交通費支給、社会保険完備

 運営の中核を担うレベルを求められるスタッフの雇用形態や給与・待遇に興味を持っていましたが、所詮は有期雇用の契約社員かアルバイトで大したことない給与。CCCは図書館運営に参入したばかりの会社なので、会社そのものに運営ノウハウはない。つまり、採用されたスタッフの力量に掛かっているのです。決められた作業をこなすルーティンワークだけでなく、企画立案やこれまでにないサービスの考案と実践ができ、主体的に行動する人材を求めているようですが、半年更新の契約社員で賞与なしでは、モチベーションが上がらないでしょう。こうした業務の中核を担う人材は、初めから正規雇用で採用するべきです。なぜ最初から正社員で採用できないのか?それは後ろめたい事情があるのでしょう。
 利用者にとっては話題性と期待感があり、オープンが楽しみでしょうけど、スタッフ側からすれば、長期的なキャリア形成や生活の展望は描けません。他社の場合でも、契約社員からスタートし、能力次第で正社員昇格・待遇アップと謳う求人は、怪しいと思うべきでしょう。仮に正社員になれても、地方自治体や国立大学の正職員、民間企業の一般的な正社員などとは別物と考えた方が良いでしょう。給与・待遇や昇給率、業務の継続性は見劣りすると思います。
 話題性だけで仕事を選択するのは危険です。その程度の考えで生きていける程、世の中は甘くありません。記載されているレベルの仕事をこなせる実力があるなら、よりスケールの大きな仕事ができ、雇用の安定性がある地方公務員や国立大学法人の司書を目指すべきです。また、指定管理や委託の仕事は、年齢制限オーバーで公務員や国立大学法人の受験権利を喪失し、行き場や選択肢がない人や再就職したい主婦が応募する仕事です。更に指定管理者や委託の元で雇われることは下請けですから、雇用の継続性においては確信がありません。応募する方は、その点を重々承知したうえでの覚悟が必要です。


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2014年10月28日

官製ワーキングプアの典型的求人:横浜国立大学国際社会科学研究院資料室の非正規司書募集

◎時給963円で業務遂行に必要な英語力(日常会話、メール対応、英文資料の読解力)と専門知識が求められる、お寒い求人
 国立大学法人も多くの非正規職員を雇用しており、低賃金かつ数年で雇い止めとなる、官製ワーキングプアの問題が指摘されています。非正規職員と言えども、仕事に対しての責任は生じますし、資格、語学力、専門知識が必要な業務もあります。
 今回は、英語力、専門知識、資格などの能力を求めていながら、相応の時給に対応していない、横浜国立大学国際社会科学研究院資料室の非常勤司書募集求人を見つけました。時給が安く、任期3年で雇い止めの悪条件のわりには、英語力や専門知識を求めています。求人内容は以下の通りです。
-----ここから ※募集は終了しています。当時の求人を再現しています。
■横浜国立大学国際社会科学研究院資料室 事務補佐員募集
任期 2014年12月1日〜2015年3月31日 年度ごとに契約更新の可能性有り
○職務内容 司書業務 (主に資料受入・整理業務、貸出・返却・レファレンス等のカウンター業務)
○勤務時間 10時00分〜17時00分 週5日(月〜金曜日)、週30時間
○給与 時給963円〜1,038円・履歴(経験年数)による
○待遇 昇給:無、賞与:無、退職手当:無 交通費:有、雇用保険:有、社会保険:有
○応募資格
@パソコン操作(Word、Excel、PowerPoint、インターネット等)ができること。Accessが操作できれば望ましい
A図書館等において1年以上の実務経験を有し、積極的に業務遂行ができること。特にNACSIS-CAT雑誌登録業務の経験があることが望ましい
B図書館司書の資格があれば、より望ましい
C業務遂行に必要な英語力(日常会話、メール対応、英文資料の読解力)があれば、より望ましい
※NACSIS-CATとは、オンラインによって大学図書館等の総合目録データベース(図書/雑誌)を形成するためのシステム
-----ここまで-----横浜国立大学ホームページより抜粋(一部内容省略)
 応募資格を見ると、「より望ましい」のオンパレードですが、その程度のレベルが必要という意味でしょう。給与を見ると、経験年数によっては最低時給が963円です。えっ!963円で、これらの応募資格を要求するのかい!最高でも1038円だ。しかも、任期が最長3年だから、いくら評価を得て頑張ったところで、結局、雇い止めでクビになるわけです。しょぼいギャラと条件で、こんな要求をするなど、何を寝ぼけたことを言っているのか。
 今回の求人は、あくまでも一例であり、他にも同様の求人が多くあるはずです。氷山の一角でしょう。何が一番問題なのか。それは、職務レベル相応の給与(時給)になっていないことでしょう。この程度の予算しかないなら、それに見合う応募条件にするのが本来の筋ではないでしょうか。国立大学法人なのですから、もう少し頭を使い、よく考えて求人を出してもらいたいです。

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2014年10月18日

図書館流通センター(TRC)の劣悪な図書館司書求人募集:人生が迷走する不安定な契約

 近年は、民間企業も公務員の事務職も、比較的売り手市場だと言われます。全ての地域、業種・職種が該当するわけではありませんし、面接重視採用が当たり前になったので油断は禁物ですが、数年前の氷河期に比べれば、全般的に正職員・正社員として就職しやすくなっています。一方で、図書館業界に目を向けると、残念ながらそうではないようです。その一例が以下の内容です。
 図書館業務受託大手、TRC・図書館流通センターの新卒採用求人です。一見、正社員採用かと思いきや、よく見ると契約社員での募集です。やはり、現場勤務限定の採用は、マネジメントのような高スペックを要求される立場でも、不安定な契約内容です。新卒の人材を、こういう雇用形態で雇う企業も問題ありですね。以下は募集内容です。※TRC・図書館流通センター採用ホームページより抜粋。現在、募集および掲載は終了しています。

東京都・埼玉県・千葉県・神奈川県内 図書館スタッフ募集〜新卒〜<契約社員>
■募集内容 
○求人数  10名程度 
○応募資格  大学・大学院を2015年3月卒修業見込みで1988年4月2日以降生まれの方 
○仕事内容  図書館業務全般、受託図書館のマネジメント 
○勤務日数  土日祝含む週5日 
○勤務時間  8:30〜22:15(館により異なる)のうち  実働8時間 
○休日  週2日(曜日は勤務シフトによる) 
○就業場所  東京都・埼玉県・千葉県・神奈川県内弊社受託館 
○契約期間  2015年4月1日〜2ヶ月間。面談による合意の上、2016年3月31日までの期間を原則として更新可、以後同様に、1年間を基本とした契約で更新可
■待遇  当社規定による。有給休暇制度、社会保険完備、スキルアップ研修制度、社員登用制度あり。

 正社員でなく、契約社員で採用して業務全般だのマネジメントを課す。1年単位の契約でマネジメントしろなんて、ちゃんちゃら可笑しい話です。労働者側に何もメリットはなく、徐々に不満が積み重なって辞めたくなるのがオチです。「社員登用制度あり」と書いていますが、未来のことなど確約できないわけですから、本気にしない方が良いでしょう。こんな書き文句を本気で信じているようでは、世間知らずの子どもと同じです。また、契約社員として更新を繰り返していても、永久に司書にはなれません。ましてや、大学院まで出て、この求人に応募するなど論外です。
 公務員、国立大学法人の採用試験合格を目指した方が、本物の司書になれます。待遇・福利厚生もしっかりしています。無駄な遠回りや迷走などせず、正しい努力をしましょう。失礼な言い方になりますが、このTRCの求人に応募する方は、残念ながら、今年度は正職員・正社員での就職の見込みがない方なのでしょう。どうしても、やむ負えない事情があり、生活のためにこうした働き方をするなら、並行して公務員や国立大学等の受験勉強をし、正規の司書を目指すべきです。若い時の苦労は糧になります。
 新卒時および卒業後の数年は、人生の方向性を決める重要な時期です。そこでの選択・判断、努力の仕方で人生の明暗が分かれます。時間は戻りません。企業側の都合で人生が翻弄されるようでは、望ましくありません。若い時の大切な時間を無駄にしないでください。

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2014年10月03日

東京国立博物館資料館(図書室)の司書募集は、厚かましいにも程がある求人内容

東京・上野にある、東京国立博物館資料館(図書室)の求人募集を見つけましたが、どう考えても時給と応募資格が見合わないと思う内容です。まずは、以下の求人内容を見て下さい。

■東京国立博物館資料館(図書室)求人
※募集および掲載は終了しています。当時の内容を再現しています。
•応募資格
(1)司書資格を有し、大学ないし専門図書館(美術館の図書室を含む)での1年以上の勤務経験があり、NACSIS-CATの目録作成に通じていること
(2)海外との図書交換や、閲覧業務および図書整理業務に必要な一定以上の英語の能力を有する者。(TOEIC、TOEFL等の受験経験者は、その点数を明記すること)
(3)Microsoft Word、Excel及びAccessを使って効率的に業務を遂行できること
(4)美術史、博物館学、図書館学の関連学会に所属し自己研修に努める者が望ましい
•待遇(給与、手当等): 時給1,050円、雇用保険、社会保険、厚生年金加入
•業務内容: 情報資料室業務(東京国立博物館資料館における資料の収集、整理、保存、公開、調査等の業務)全般の業務補助
•契約期間: 契約は年度単位。更新する場合は最長で3年
•勤務時間: 週5日(月〜金曜日)で勤務時間は9:15〜17:15(1日7時間、週35時間)

注目したいところは、時給1,050円、3年契約雇い止めで求められる条件です。
・司書資格必須
・NACSIS-CATの目録作成に精通し目録規則を理解していること
・1年以上の図書館での職務経験
・英語による事務やカウンターでの対応
・Accessもできること
・学会に所属し自己研修に努める

 以上をイメージすると、司書資格を持ち、目録などの専門知識がある。そして、職務経験が豊富で即戦力になれる。Officeソフトを使いこなせて効率的に事務処理ができる。英語の読解、英語での書類作成、会話ができ、学会に入会して自己啓発も怠らない。まあ、こんな人材が来れば理想なのでしょう。3年契約限度の時給1050円で、このレベルを求めるのは、バカも休み休み言ってもらいたい。
 そもそも、専門知識とか語学力が必要なら、本来こんな時給なんてアウトでしょ。しかも、3年で雇い止め。その辺わかっているんですかね?公的機関であり、どこの馬の骨かわからない民間の派遣会社や受託会社ではないのですから、きちんと時給に見合うように条件を検討してもらいたいものです。あと意味不明なのは、「学会に所属し自己研修に努めるのが望ましい」とありますが、自己研修は自己の意志なので、雇用側が出す条件ではないんですよ。研究者の卵を採用するわけではないのですから、3年契約限度の低賃金司書バイトに、こんなことを要求するのは調子に乗りすぎでしょう。

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2014年09月30日

労働者派遣法改正案の動き : 派遣で働くことは人生が迷走する

昨日、政府は臨時閣議において、現在は3年となっている派遣労働者受け入れ期間の上限を廃止する「労働者派遣法改正案」を決定しました。現在、企業が派遣労働者を受け入れできる期間は、専門的26業務を除き、同じ職場で3年が上限となっています。この改正案では、上限期間や専門業務の区分を撤廃します。派遣労働が可能な全ての業務に対して、企業等は労働組合から意見を聞いた上で、3年ごとに労働者を入れ替えれば、派遣労働者を使い続けることができます。

この法律では、どのような図書館業務に就く場合でも、原則として同じ派遣勤務先での派遣期限は最高3年で満了となります。その後は、会社が新しい派遣先を紹介してくれるか、派遣会社を退職して自分で開拓することになります。いずれの場合でも、確約はないので、ますますリスクの高い働き方となってしまいます。

派遣業務を展開し、図書館に人材を派遣している企業には、キャリアパワーやウーマンスタッフ(ナカバヤシグループ)などがあります。これらの会社の求人に応募される場合は、慎重に検討して会社にその点を確認することが絶対必要です。

ただ、できれば、きちんと正規職員として自治体や国立大学などに就職できることが望ましいことです。また、司書だけでなく、公務員の一般事務や学校事務などへの方向転換も選択肢としては、ありだと思います。事務職であれば、採用人数が多い自治体もあります。東京特別区などがそうです。こちらにベクトルを向けることも可能性を広げるでしょう。

民間の派遣会社や図書館業務受託会社で非正規雇用として働き続けても、人生迷走するだけです。これらの会社は、キャリアアップをできるような研修やノウハウなどは提供してくれません。あっても、教科書的なことだけです。現場丸投げで苦労することも多々あります。しかも、低賃金で契約期限もある。人生の大事な時期に、法律や会社の都合で迷走することがないよう注意してください。

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